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超能力ウォーズ。 [JEF UNITED 市原・千葉]

★J2リーグ第10節 千葉○2-1●愛媛 (フクアリ '11.5.4wed)

選手紹介ふつーじゃねえか!
マネしてプロフィール画像まで作った僕の立場は!?
という驚きにつつまれて開始した今節。
試合はフクアリ劇場に相応しく素晴らしい作品となった。

蒼天の下に描かれる白熱した均衡はそれだけで芸術的に見えた。
互いの組織的な守備による締まった色合いを基調に
その膠着を打ち破る3つのゴラッソがまばゆい彩りを加える。
愛媛としてはレフェリーによって作品を黒く塗りつぶされた気分だろうが
僕としては結果として劇的なジェフの勝利が見られたので
作品に黒いしみが残って胸糞が悪い、という程度で大目にみようと思う。

 

 

前節 徳島戦はアウェイで惜しくも勝点を得られなかったが
今節はホームゲーム、勝点1では許されない。
だが主砲を欠くジェフは前評判にたがわぬ愛媛の守備に抑え込まれる。
こういう展開の時ほどエクストラなプレーが求められるもので
まさしくこんな状況を打破するためにジェフはオーロイを獲得したのだ。
その彼がいないのなら、他の誰かが超能力を発揮するしかない。
前節はそれがなかったことが敗因なんだ。

27分、伊藤大介がやってくれた。
佐藤勇人が思い切りの良い突進で獲得したペナルティアーク付近でのFK。
去年までならネットが、その前ならエド・ボスナーが
壁ごと破壊する勢いでズドーン!とぶっ放していたであろう距離。
だがこの日のメンバーでは伊藤を置いて他にキッカーはいない。

大学時代に名手と云われた実力がプロで通用するのか?
通用して欲しい…ジェフの武器になって欲しい…決めてくれ!
そんなジェフサポーターの願いを乗せたキックは壁を越え
鋭く弧を描き、飛びつくGKの手をからくも弾いてゴールに収まった。
シーズン単位で見れば1点以上の価値があるゴールだ。
今後の対戦相手に告ぐ。ゴール前でのファウルには気を付けたまえ。

 

正直に言うと、この1点でかなり勝利を引き寄せたと思ってしまった。
愛媛のカウンターは鋭いが、ジェフも無理に攻め込む必要がない。
いつものようにしっかり守って相手を焦らし
逆にカウンターを見せる試合展開を思い描いていた。

そんな甘い目論見は後半開始早々に打ち破られる。
47分、愛媛右SBの関根にアウト回転の凄いシュートを叩き込まれた。
クロスを警戒した坂本將貴とGK岡本昌弘を“巻いて”
ファーのサイドネットに突き刺さるゴラッソ。
ジェフの不用意も手伝ったが、状況を打開するスーパープレーだった。

さらにその直後、青木孝太が右サイドを突破して
ボックス内でフリーの深井正樹がシュートする場面が訪れるが
深井の強シュートはゴールライン上でクリアされてしまう。
クリアしたのはまたしても関根。

黒く塗りつぶされてしまった作品について敵から何を言われても
愛媛サポーターの皆さんにとって慰めにはならないだろう。
でもこの一連の“2点プレー”には
心底「関根すげえええええ!」と驚嘆したことを伝えておきたい。
JFL時代の2005年に地域リーグ狭山から獲得して現在に至るのか(wiki)。
愛媛FCと一緒に少しずつ実力を付けて来たんだろうな。かっこいいな。

 

その後は苦しい闘いだった。
愛媛の守備は相変わらず堅く、カウンターは一層鋭い。
久保裕一や伊藤も奮闘し、時おり綻びを作るが打開には至らず。
69分、あわよくば温存したかったオーロイをついに戦線へ投入。
ロングキック、ロングスロー、コーナーキックで上から攻め立てるが
決定機を作れないままタイムアップが近づいてくる。

そして90分。
ミリガンのパスを受けた竹内彬はセンターライン近くでフリーだった。
愛媛は退場者を出した上に深めに守っているので
前線からジェフのバックラインへ圧力をかける人が足りないのだ。
竹内は落ち着いてロングキックを大黒柱へと放り込む。
オーロイと池田昇平が競り合い、深井の前にボールがこぼれた。

迷わずノートラップでシュートモーションに入る深井は
対峙するマーカーが関根であることに気付いていただろうか。
終始マッチアップした相手で、自身の決定的シュートを防いだ
本日のマン・オブ・ザ・マッチ候補であることに。
いやどっちにせよ深井の目には関根の活躍が焼き付いていて
めらめら燃える対抗心の火種となっていたはずだ。

アウト回転で巻いてファーのサイドネットへ突き刺すシュート?
オレだったら浮き球をノートラップで決めてやるさ。
どうだ、まいったか。
ほいじゃまた!

と、シュートを決めた深井が言ったかどうかは分からない。
だがスーパーゴールの競演を締めくくるウルトラE難度ゴールに
少なくとも僕は「どうだ、まいったか」の気持ちだ。
関根もすごかったけど俺たちの深井もすっげええええええぜ!!

ちょうど僕が立っていた席からだとあの深井のシュートは
的を外れてまっすぐこっちに向かって飛んで来るように見えたんだ。
それがポストの手前でギュンっと曲がってネットを揺らしたんだよ。
アメリカで作ったカートゥーンのワンシーンみたいだった。
本当に度肝を抜かれた。

 

第1節・第8節と連勝したとは言え、続くアウェイで負け
さらにホームで引き分けでは去年から進歩がない。
組織的で慢心もない、真に手強い相手に勝ち切ったことは
ドワイト監督や太田圭輔が言うように価値あることだと思う。

とは言え他のチームになら取りこぼして良いというわけじゃない。
オーロイがいない時の勝ち方(闘い方ではない)を
クラブとして、チームとして、また選手個々でも追求し
妥協なく目標に向かってもらいたい。

次も勝とう。
この日みたいな好ゲームじゃなくてもいいから、勝とう。
他のモノなんて全然いらない。
それくらい割り切ってる。

ほいじゃまた!


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