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ハイネケンよりC1000ビタミンレモンだろ。 [JEF UNITED 市原・千葉]

★J2リーグ第14節 千葉○3-2●大分 (フクアリ '11.5.29sun)
得点:9'前田、42'森島、68'竹内、73'深井、82'竹内

前田俊介の左足を自由にさせるなんて。
雨だからってホームグラウンドでコントロールミスを多発するなんて。
高さに依存した今年のサッカーでは勝利以外に価値はないんだ。
それが2失点?相手が大分だからと油断したんじゃないだろうね?
ああ腹が立つ!腹が立つ!ああ!もう!

ハーフタイムの僕はそんな気持ちだった。
このまま負けたらブログ記事は吐き捨てるように2~3行書いて終わりだ!
へっ!楽ちんでいいや!…などとちっさいことをひとしきり考えたあと
どうにか切り替えようと、逆転勝利を必死でイメージした。
まずは1得点。2点差はそれでひっくり返せる。
でも前半の低調からそれを想像するのは、けっこう難しかった。

今季のサッカーをこれまで見ていても
複数の選手の連動によって相手守備陣を崩すといったシーンが少なく
そもそもオリジナルポジションを崩して攻め込むことが少ない。
勝利こそあげているが、セットプレーからの得点がほとんど。
レギュラーを固定して守備組織を構築する段階だと割り切ってはいるが
2点のビハインドを跳ね返す術があるのだろうか?と不安だったのだ。

 

だが後半の試合内容、ことに采配は僕の不安を大いに払拭した。
サイドバックを削ってフォワードの久保裕一を投入する大胆なシフト。
前線はオーロイと久保を中央に、右に米倉恒貴、左に深井正樹と
2点差をひっくり返すためのスクランブル体制が敷かれた。
これは僕のみならず、スタンドのサポーターの闘争心を倍増させたようだ。
フクアリは逆転を信じる力で揺れ始めた。

そして68分、竹内彬の3試合連続となるゴールで1点を返すと
そこからは大分に何もさせず、逆転は時間の問題に。
73分深井のビューティフルなミドルシュートと
82分竹内のアメイジングな2得点目で逆転を決めた。
ゴールするたびにヴォルテージを上げてゆくフクアリは
徹夜で働いて帰宅した時に入るお風呂の2倍くらい気持ちがよく
そのまま夜更けまで身を浸していたい気分であった。

結局のところ得点はぜんぶセットプレーからだったわけだが
逆転を目指した後半のジェフの攻撃は
センターバックの竹内が右サイド深くまでオーバーラップするなど
ポジションの変動もあり迫力があった。
やはりああいうプレーはわくわくする。

石橋を叩くような慎重さが生む堅守を信頼する反面で
攻撃のひきだしには少しばかり懐疑的なところがあったのだが
この試合では「やる時はヤルのね」というところを見せてもらえた。
また絶望的に見えた前半の闘い方に対しては
ドワイト監督の試合後インタビューの中に
「オーロイ以外」の攻撃を設計していることを表す言葉があり
これからのリーグ戦をともに闘うための勇気を得た気持ちだ。

 

いちおういつものこれも言っておこう。
この日の入場者数は7216人だったそうだ。
本降りの雨とは言え、ずいぶん少ない。
逆に言えば、ずいぶんたくさんの人があの逆転勝利と
それに至るまでの高まっていくヴォルテージを体験していないということだ。

ああ もったいない。もったいない。ああ、もう。
知ってのとおり、あの異空間感はスタジアムにいてこそのものだからね。
雨だからと今日の観戦を敬遠したあなた。
きっとあなたはそうやっていつも
人生の大切な選択に失敗し続けるんだろうなあ(言い過ぎ)。

イヤミついでにもうひとつ。
月曜日にはチャンピオンズリーグの決勝を見たという人々の
「やっぱバルサだわー」と言うしたり顔をたくさん見る羽目になるだろう。
まあねー。いいんですよ。いいんですけど、僕に言わせればあれですよ。
バルセロナは君たちのチームじゃないですからね?

バルサよりも愛おしい俺たちのチームがあることの幸運を
ウェンブリーよりも熱い俺たちのスタジアムがあることの誇りを
僕らはもっと、もっと、もっと、喜んでいいと思う。

次のホームゲームは6月12日の岐阜戦。
行こうぜ、俺たちの聖地へ。


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コメント 4

馨

いつも拝見しています。

バルサはもう、地球のチームと試合しなくていいと思います(笑)
バルサもメッシも、すごいけどなんか好きになれません。
朴のほうが好きです。

1点返した時点で若い大分がピヨってくれて助かりましたね。
パワープレーのようで、意外と前半よりよっぽどボールをつないだり押し上げたりできていたので、見ごたえがありました。
ゲッセルは、主体的にボールをもてればかなり武器になりそうです。
by 馨 (2011-05-30 09:22) 

39ch

馨さん、こんにちは。
尊敬すべきバルサですが、あそこまで行くと大魔王みたいなもんですね。不思議なものであのマンUが“小さな勇者”に見えてしまいました。
サッカー(或いは全ての闘い)は精神的高位置の取り合いだと僕は考えていて、前半は「勝負以外のことを考えた」ジェフが、後半は「逆転を恐れた」大分が、自ら作った隙に埋没したように思います。還るべき戦術が下地にあるからスクランブルが働くのであって、そういう根底の強さが見られたことを頼もしく思いました。
by 39ch (2011-05-30 11:00) 

Lee

ああもったいないもったいない・・!
イヤミ(笑)を甘んじて受けるしかないわが身の不甲斐無さよ。

罪滅ぼしに、今日からビールをやめてC1000に・・できるかなあ。

ただ一つ、
人生の大切な選択という面では
サッカー経験もなく、ずぶの素人だった自分が
いっちょJリーグというものを観に行ってみようと思い立ち
さあ、どのチームを応援するか、となった時のこと。
我が家から直線距離では日立台も蘇我も同じぐらい(だと思う)ですが
そこで蘇我のチームを選んだ選択は、まったくもって正しかったと。
エッヘン。
あれ、サポ歴の浅さを象徴するようでかえって墳飯ものだったか(汗)
by Lee (2011-05-30 12:52) 

39ch

Leeさん、こんにちは。
え…いらっしゃらなかったんですか?ああ!それはもったいない。いえ、罪ではありませんよ。ただひたすらにもったいないと言うだけで…。でも一体どうして?
…と、誰かが止めなければ僕のイヤミはずっと続きますので、次こそはぜひ後悔なき選択を。きっとニュートラルなポジションからジェフをお選びになった慧眼が生かされることでしょう。
サポ歴の長さなんてどーでもいいじゃないですか。そんなもんを比べ合ってたら、いつまで経っても本物のホームスタジアムなんかできやしないですからね。
by 39ch (2011-05-30 13:14) 

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