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ジェフを去りゆく選手たちを紹介する(その2)。 [JEF UNITED 市原・千葉]

前回に引き続き、ジェフを去りゆく選手たちを紹介する。
このシリーズは、ジェフを去った選手たちの
次の所属チームのサポーターの皆さんに
彼ら元ジェフ選手たちの特徴をお教えするという主旨である。
彼らが加入した“我がチーム”を妄想して
退屈なオフシーズンに健やかに過ごしていただければと思うのである。

今回は2度目の別れとなる3名を紹介します。

 

 

◆林丈統(セカンドトップ、ウィング、オフェンシブハーフ)
若い頃はスピードとシュートの爆発力で鳴らすシャドーストライカーだったが
齢を重ねたタケは、そのサッカーセンスを活かすチャンスメイカーに進化した。
ボールコントロールに優れ簡単には奪われないし、パスも面白い。
もちろんドリブルや、スペースでのパスレシーブの感性も衰えてない。
FKも上手く、トンっと蹴る無回転シュートはエキサイティングだ。

2列目ならどこでもやるだろうし
チームが求めれば再びシャドーストライカーとして輝くはず。
守備面に特筆できるところはないが
攻撃に関しては違いを生み出せる選手だ。

怪我で出場できない期間があったのは残念だったが
今季終盤のジェフにおいては間違いなく戦力だった。
しかしオフェンシブなポジションは勢いのある若い選手を起用しやすい。
若返りをはかるクラブとしては、林と同い年で14ゴールの深井正樹と比較し
どちらを残すべきかという判断をしたのではないか?
ジェフに余裕があれば、もっともっと見たかった。

 

◆村井慎二(ボランチ、サイドハーフ)
彼もまた若い頃とは異なるタレント、ボランチの適正を見せてくれた。
スピードや運動量の衰えからか、本人もインサイド志向が高まっていたと言う。
ボールキープ力は抜群だし、長短のパスセンスも高く
左足のミドルシュートもあるから、潜在的に適性はあったのだろう。
もちろん鋭いクロスも健在で、サイドで生き返る可能性もある。
プレースキックも直接狙えるレベルのものを持っている。

何より中盤の底でもあのウナギ・ドリブルが見られて嬉しかった。
相手と接触するほどの間合いでヌルリと抜くあれはぜひ注目してもらいたい。
コンタクトの弱さや、危険なエリアで持ってしまう癖も露見したが
今後は今季の経験値が生きてくるはずだ。

レギュラーの伊藤大介が長期離脱した後にその穴埋めを務めあげ
十分な戦力であることを証明した。
だが3年目のJ2を前に若返りとコストダウンを迫られる状況では
契約期間満了になった選手の放出を積極的に考えざるを得ない。
村井の放出はクラブにとっても苦渋の選択だったに違いない。
後継者には必要以上の大きな期待をしてしまうだろうな。

 

◆茶野隆行(センターバック)
ジェフから日本代表になり、移籍した磐田でキャプテンも務めた茶野。
そのキャリアの厚みを証明するように昨季はバックラインを締めてくれた。
柔和な顔とは裏腹のファイターで、178㎝の見た目以上に空中戦も強い。
身体能力こそ衰えたが、そこは若い頃から“勝負勘”で生き抜いてきた男。
今季終盤にも数試合フル出場して健在を印象づけた。

すでに35歳。今季は竹内の加入によって出番を失ったが
試合勘を鈍らせなければそこいらの若造には劣るまい。
若返りを掲げる手前のジェフとしてはこれ以上頼るわけにもいかず
契約切れを機に放出となった。

それでも現役にこだわる意地、静かに燃やす闘志こそ茶野らしさ。
僕としては実は「退団」の報にちょっと喜んでいるところもある。
茶野は「引退」するのではと憶測していたんだ。
だからサッカー選手であり続けようとする姿勢が純粋に嬉しかった。
ぜひまた対戦して、磐田の時は酷い罵声も浴びせたんで、今度は拍手で迎えたいな。

 

最盛期にあったジェフを自らの意思で去り
4~5年の歳月を経て拾われるかたちでジェフへ戻ってきた3人。
出戻りゆえ、とりわけプライドに懸ける気持ちが強かっただろう。
チーム状況がこんなじゃなきゃ、もっと良い関係でいられただろうな。
そう考えるとやっぱり我がクラブの現状が情けなくて、悔しい。

そういえば最初の別れの時には
村井と茶野は裏切り者で、林は勇敢な挑戦者とされていたっけ。
今となっちゃ、くっだらねえーなあーと思う。
ある意味では彼らが僕を大人にしてくれたんだろうな。
出会いと別れと再会に心から感謝しよう。
ありがとう。これからもずっと応援してる。

また次回へ続きます。


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